つい先日、
という記事を書きましたが、
そもそも、「自己肯定感」が分からない…
そうですよね。教育業界にいてる人ならまだ分かるかもしれませんが、一般的には知られていません。
そこで、この記事では、私が大切にしている「自己肯定感」について解説し、どのようにスポーツと関係しているのかを考えます。
自己肯定感とは?
ネットの辞書によると、以下のように出てきます。
引用元:webio辞書「自己肯定感」
また、(一社)日本セルフエスティーム普及協会によると、
自己価値に関する感覚であり、自分が自分についてどう考え、どう感じているかによって決まる感覚です。自己肯定感とは「自分の存在そのものを認める」感覚であり、「ありのままの自分をかけがえのない存在として肯定的、好意的に受け止めることができる感覚」のことで、「自分が自分をどう思うか」という自己認識が自己肯定感を決定づけています。
引用元:(一社)日本セルフエスティーム普及協会 「自己肯定感とは」
様々な説明がありますが、私が最も腑に落ちたのは、子育てハッピーアドバイス著者明橋大二(精神科医/スクールカウンセラー)先生の本に書かれていることでした。
私が参加した講演会でも、
自己肯定感とは「自分は生きている価値があると思える気持ち。心の土台となるもの」です。自分を大切に思える子は、他人を大切にできるし、しつけや勉強も身に付きます。
引用元:(一社)HAT 認定子育てハッピーアドバイザー養成講座にて
と説明していました。
なんですね。
なぜ自己肯定感?
自己肯定感が高い?低い?
「自己肯定感が高い」「低い」とかよくテレビやYouTubeで言われています。
しかし、自己肯定感は、高い低いという他者や何かと比べるものではなく、「育む」という感覚に近いんです。
○×のない世界
土台となる自己肯定感は、「○×のない世界」です。
そう、存在に○も×もありませんよね。
しかし、「しつけ」と「勉強」は、「○×の世界」なんです。
気になりますよね。
そんなときは、まず、生まれてきてくれただけで嬉しかったことを思い出しましょう
自己肯定感という土台を育むことで、しつけも勉強も身につきやすくなります。
スポーツにおける自己肯定感
つまり、自己肯定感の土台(◯×のない世界)を育むと、「◯×の世界」でも自分らしさを忘れずに成長できるのです。
スポーツにおいては、「根性論」「年功序列」などが根付いている現状があります。
なので、自己肯定感が育める状況が整っていないのです。
特に、昨今、スポーツを巡っての訴訟やトラブルが頻繁に世間を賑わせてしまっています。
自己肯定感×スポーツ(バスケットボール)
一見すると、バスケットボールなどのスポーツは、「○×の世界」と思われています。
いわゆる、「勝負の世界」というやつです。
でも、本当でしょうか?
バスケットボールを例に
バスケットを例にすると、ルールブックの「まえがき」には、こう書かれています。
本規則の願いは、この競技が人間の体力や気力および人間らしい心を最高度に発揮して行われることである。
スポーツである以上、勝ち負け(○や×)がついてしまいます。
しかし、それ以上に、バスケットボールにおいては、このバスケットボールが体力・気力・人間らしい心を最大限発揮することを求めているのです。
ジュニアスポーツでは?
ジュニアスポーツの定義は様々あると思いますが、ここでは、中学3年生までとして考えます。
私の経験談でしかありませんが、これまで出会った多くのチームは、体力や気力の向上にかなり時間を費やしていると感じています。
一方で、人間らしい心の育成・向上にフォーカスしたチームは、そう多くありません。
少し昔になりますが、一つのニュースを紹介させてください。
「U-12ジュニアサッカーワールドチャレンジ2016」では決勝戦終了後に大宮アルディージャジュニアの選手に対して起こしたFCバルセロナの選手の行動がSNSで拡散され、世界中で話題に。スポーツ界のアカデミー賞とも呼ばれる『ローレウス・ワールド・スポーツ・アワード2017』において『スポーツの最高の瞬間賞(Best Sporting Moment of the Year 2016)』を受賞しました。
引用元:サカイク
このようなシーンが小学生の大会で見られるのです。
人間らしい心は、自己肯定感から始まる
相手を思いやる(リスペストする)
というのは、まずは、自分がもっとも大切にされていなければなりません。
スポーツは「ツール(道具)」であって、「目的」ではありません。
そのままの自分がいられる環境
みんながホッとできる環境
そんな中だからこそ、みんなの自己肯定感が育まれるのだと信じています。
Playful Basketball Academyの挑戦、どうぞ、見守ってください!